生活水準
2026-02-06
20代の頃、先輩に進められ、松下電器産業(パナソニックホールディングス)を
一代で築き上げた松下幸之助さんの本を読んだ時のお話です。
その当時、私はひと月の総支給が12万円くらいだったと思います。
入社一年目に札幌への転勤を命ぜられ、人生初の一人暮らしをすることとなりました。
家賃に駐車場代、自家用車のローン、諸々の保険代、電気、ガス、水道、電話料金と
生活最低限の必要経費を支払うと、手取りの給与がほぼなくなってしまい
食費とガソリン代はお金を工面しないと支払えない状況でした。
最初のうちは、手持ちのお金が足りず、農協のローンを利用してお金を借り
削れる経費を削ることが生活することだと考えていました。
そんな時に読んだ松下幸之助さんの本に書いてあったのでは
人は10万円で生活しようとすると
知恵を使うようになり10万円の生活水準で暮らせるようになる。
しかし10万円で暮らせていた人が20万になると
今までできなかったことができるようになり、知恵の使うベクトルが変わり
20万円の生活水準になる。20万円での生活水準に慣れてしまうと
10万円での生活水準に戻すことができない
というようなことが書いてありました。(あくまでも記憶の中なので間違っていたらすみません)
確かに、札幌へ赴任した1年目はとてもつらい生活をしていたのですが
2年目以降は生活に順応し、さほど金銭的な苦痛を感じることなく
どちらかというと楽しいことや、良かった思い出の方が多く心に残っています。
年々給与が上がっていくにつれ、できることが増え
生活が少しずつ楽になっていく感覚がありました。
今、その当時の生活をできるかといえば、できればしたくないというのが本音です。
でも、しなければならないとなれば、きっと「できるかも」なのです。
根拠はないのですが、その時の記憶が私自身のターニングポイントになっており
人生がその経験前後で大きく変わった時期でもありました。
私の中での「生活水準」とは、生活に限ることなく仕事や考え方
経験や立場などにも置き換えることができると捉えて考えています。
自分の身の丈に見合う生活水準の上げ方が理想で
そうすることを忘れないようにしようという自分自身に向けたブログでした。


